2010年5月21日

金岡邸

photo_0323.jpg 富山といえば売薬。むかしの薬売りは、薬の原料を薬種商から仕入れ、処方も学んで自ら製造した。その薬を柳行李につめて、全国津々浦々を歩き回った。
 幕末から四代にわたって、富山売薬の総元締めともいえる薬種商を営んできた豪商・金岡邸は、富山市内に現存する唯一の薬種商であり、貴重な文化遺産である。江戸時代末期に建てられた古風な建築物は、往時の雰囲気をほうふつとさせ、興味がつきない。
 内部は、富山売薬に関する総合的な資料館として整備されている。原料のコーナー、製造に使った道具類コーナー、柳行李や懸場帳のコーナーなどのほか、得意先へのお土産だった紙風船や売薬版画なども展示されており、富山売薬の歴史と文化をたっぷり楽しむことができる。
 また、奥には富山の迎賓館と称された豪壮な新屋があり、そこからは明治天皇が休憩された名園を鑑賞することができる。

名称金岡邸
所在地富山県富山市新庄町38
アクセス富山駅からJR北陸本線で20分、高岡駅でJR城端線に乗り換え20分、砺波駅下車徒歩10分
駐車場---
料金---
問い合わせTEL(076)433-1684



大きな地図で見る