発熱の原理
理科の実験を思い出してみましょう。
こんな実験をされたと思います。

磁石を近づけると電流が流れます。
この原理を利用して、電気でもって磁力を発生させ、それを直接なべなどに伝えます。
IHクッキングヒーターに鉄の鍋を置くと、鍋の底で、電流が流れようとする。
でも金属には電気抵抗(ていこう)という電気を通りにくくする性質(せいしつ)があって、
そう簡単(かんたん)には電気を通さないぞ!なります。
そこを電気が通ろうとすると熱が起きます。
IHクッキングヒーターはヒーターが熱を出すのではなく、鍋の方が熱を出すのです。
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IHの歴史
NHKの「プロジェクトX」で松下電工(株)の「IHクッキングヒーター」が取り上げられたことがありました。
理論でわかっても30年の歳月をかけ実現にこぎつけたそうです。
その後開発がすすみ、鉄製だけでなく、銅製、アルミ製の調理器具が可能なクッキングヒータ
ができたり、発熱の原理からするとクエスチョンが付きそうなIH用土鍋風なべ
などが開発されています。
歴史年表
1971年 米国ウェスティングハウス社が家庭用調理器として発表。
1978年 日本で100V対応IHクッキングヒータ販売開始
1990年 日本で200V対応IHクッキングヒータ販売開始
1995年 普及10万台突破
2002年 オールメタル対応クッキングヒータ販売開始
2006年 IHクッキングヒーター出荷台数推移73万1千台(日本電機工業会調べ)
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IHをすすめたい理由
■手入れ簡単
これは、ガスコンロのように、ガスのでる口がないので、トッププレートが平たくなっているため。
■空気を汚さない
火を出さないので空気を汚しません。(材料からでる煙、においは別です)
■熱効率が良い
火に変換するという手間が省かれるため、電気を有効に使用できる。
■鍋のまわりから熱が出ない
鍋の方が熱を出すので、鍋以外に熱を持つことがない。
■経済的
熱効率が良いため、電気代が安く済む。
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IHに対する誤解について
■火力が弱そう
100V対応のIH用クッキングヒーターには確かに強力な火力を求めるのは難しかったのですが、
200V対応になりますと、レストランの厨房のように業務用としても、強力ガスコンロに匹敵する火力が利用できます。
■操作が面倒くさそう
5分間で電気を止めるとか可能です、かえって調理するに便利でしょう。
■電気代が高そう
熱効率が良いので、逆に経済的です。
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